2011年の秋ごろだったと思う。
慶應大学受験生専用の模試があるのだが、そこで派手に計算ミスを連発してしまった。
第一志望の模試なので、もちろん他の模試と受け止め方が全く異なった。
やばいやばい、これは本当にどうにかしないと。
計算ミスが怖い、なんで数学なんて選択したんだろう。
数学に対する自信は受験終盤に大きく崩れた。
それと同時に、
慶應合格も自分の手から離れていってしまうようだった。
受験を決意する前と同じ、何も結果を残せないまま人生を終えるのではないか。
そんな恐怖に襲われた。
当時は慶應合格という目標を達成することだけが俺の人生のすべてだった。
自分で明確な目標をたて、必死に努力し、結果もある程度ついてきた。
それでも俺は合格出来ないのだろうか。
そうなったら俺は俺を肯定出来ない。
何も成すことが出来ない。
そんな人生、死んだ方がマシだ。
夏までの大きな希望とは異なり、大きな恐怖につつまれていた。
次の話
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